日常生活で気をつけること
(血友病患者さんの日常生活)

監修敦賀医療センター リハビリテーション科 医長 竹谷 英之 先生

日常生活において、無理のない範囲でからだを動かすとよいでしょう。

血友病の患者さんは、日常生活のなかで出血を起こしやすいものですが、最近では定期補充療法などで出血の回数を減らすことも可能になってきています。このような治療を受けながら、無理のない範囲でからだを動かすとよいでしょう。

日常生活で注意すること

  • 過度にからだに負担のかかる運動は、
    避けるようにしましょう。

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  • 歯周病を防ぐために、歯みがきは定期的に
    行い、歯石がたまらないようにしましょう。

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日常生活で行うことのできるスポーツについても、
主治医の先生と相談してみましょう。

血友病の患者さんは出血を起こしやすいからといって、スポーツができないわけではありません。からだを動かすことは筋肉をきたえ、関節内出血の予防にもつながることがわかってきています。スポーツも無理のない範囲で行うとよいでしょう。

血友病患者さんにとってのスポーツ安全度別カテゴリー

  • category 1 多くの血友病患者さんに安全で勧められるスポーツ
  • category 2 十分な準備をして行えば多くの血友病患者さんにとって利点がリスクより優れるスポーツ
  • category 3 血友病患者さんにとってはリスクが利点よりも高く、勧められないスポーツ

小川千登世 他:臨床スポーツ医学 23(6):669, 2006

患者会について

現在、血友病の患者会は全国各地でつくられており、会員同士の親睦をはかるため、また正しい知識を身につけるためのイベントや勉強会などが催されています。患者さん同士で情報交換したり、同じ立場で相談や悩みを聞いてもらうこともできますので、興味のある方は主治医の先生または看護師に相談してみましょう。

2023年6月作成 BNF45N001A