生活に取り入れてほしいこと

監修 敦賀医療センター リハビリテーション科 医長 竹谷 英之 先生

無理のない範囲でからだを
動かそう

血友病の患者さんは、日常生活のなかで出血を起こしやすいものですが、最近では出血を予防するための薬剤の定期投与などで出血の回数を減らすことも可能になってきています。このような治療を受けながら、無理のない範囲でからだを動かすとよいでしょう。
からだを動かすことは筋肉をきたえ、関節内出血の予防にもつながることがわかってきています。日常生活で行うことのできるスポーツについて主治医の先生と相談してみましょう。

主なスポーツ活動とリスクカテゴリー

主なスポーツ活動とリスクカテゴリー
  • National Hemophilia Foundation(NHF):
    Playing it Safe Bleeding Disorders, Sports and Exercise(2017)
    (https://www.bleeding.org/sites/default/files/document/files/
    Playing-It-Safe.pdf 2024/5/29参照)より作成
過度にからだに負担のかかる運動は、避けるようにしましょう。

歯や口の中のケアも大切

血友病患者さんのなかには、口の中の出血をこわがってきちんとした歯みがきができていなかったり、歯医者さんに行くのを控えたりする方がいます。
でも、歯周病を防ぐためには、歯や口の中のケアはとても大切なので、主治医の先生や歯医者さんと相談し、毎日の歯みがきと定期的な歯科受診を心がけましょう。

血友病患者さんの歯や口の中の
セルフケアのポイント

  • ①歯肉の健康状態をご自身でチェックする
  • ②甘いものなどを摂りすぎない
  • ③よくかんで食べる
  • ④歯ブラシでみがき残しをしない
    (フロスや歯間ブラシも使用する)
  • ⑤口の中やあごのマッサージなどを行い、唾液が出やすくする

患者会への参加もおすすめ

現在、血友病の患者会は全国各地でつくられており、会員同士の親睦をはかるため、また正しい知識を身につけるためのイベントや勉強会などが催されています。患者さん同士で情報交換したり、同じ立場で相談や悩みを聞いてもらうこともできますので、興味のある方は主治医の先生または看護師に相談してみましょう。

2024年9月作成 BNF46O003A