小児科から血液内科へ

監修
 聖マリアンナ医科大学 小児科 長江 千愛先生
荻窪病院 血液凝固科 長尾 梓先生

小児科から血液内科への
移行について
未来会議をしましょう

乳幼児期から小児科の医師とともに血友病治療に取り組んできたことで、信頼関係が築かれており、成人後も小児科を受診したいと思われる方も多いかもしれません。しかし、年齢を重ねるにつれて、生活習慣病や成人特有の病気について内科でのケアが必要になることがあります。そのため、健康を維持しながら生活を充実させるためにも、適切な時期に血液内科への移行を前向きに検討することが望ましいとされています。なお、通院している病院によっては、引き続き小児科で対応する場合もありますので、医師と今後の治療について相談してみるとよいでしょう。

16〜20歳を目安に、検討

小児科から血液内科へ移行する適切な時期について、一般的には、高校に入学する16歳から、年齢により対象となる医療費助成制度が変更となる20歳とされています。保護者から自立し、自己管理を開始する最も重要な時期でもあります。
まずはこれからの健康管理と生活の質を高めるために、自分で出血時や緊急時の対応ができるようになることが大切です。そして、適切な時期を見計らって血液内科への移行を考えていきましょう。

ライフステージ別血友病とのつきあい方はこちら
学童・思春期(小学校/中学校/高校)
青年~壮年期(大学/社会人)

  • 進学や就職などについて話し合うときに通院先についても話し合う
  • 血液内科への移行が必要かどうか確認する
  • 円滑に移行していく方法を相談する
2024年11月作成 BNF46O004A