出血時の対応は?

監修 
荻窪病院 血液凝固科 長尾 梓 先生 
荻窪病院 血液凝固科 臨床心理士 小島 賢一 先生

RICEで出血部位の症状軽減と再出血の予防

出血した場合は、すぐに血液凝固因子製剤の補充を行うことが原則になりますが、同時に出血部位のケア「RICE(ライス)」も重要です。
RICEとは、出血時に行うことで症状が軽くなり、再出血が予防できる4つの対応(「安静」「冷却」「圧迫」「拳上」)の頭文字をとってつけられた対処法です。

安静 Rest

冷却 Ice

圧迫 Compression

拳上 Elevation

Rest:安静
安静

出血したときや出血の可能性を感じたときは、その部分を安静にします。

Ice:冷却
冷却

氷のうなどをタオルに包んで当て、出血した部分を冷やします。

Compression:圧迫
圧迫

関節内出血や筋肉内出血では圧迫包帯やサポーターなどを使って出血した部位を押さえます。

Elevation:拳上
拳上

出血した部分を心臓より高くあげ、出血を止まりやすくします。

  • 岡敏明:“Ⅲ.治療 2.血友病の止血治療 3)補助的治療” みんなに役立つ血友病の基礎と臨床
    白幡聡ほか編 改訂3版 医薬ジャーナル社:204, 2016より作成
2024年11月作成 BNF46O004A